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【東京都昭島市様】ガバメントクラウド早期移行団体検証事業で、自治体情報システム標準化の対象となる20業務のうち18業務をリフト

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【東京都昭島市様】ガバメントクラウド早期移行団体検証事業で、自治体情報システム標準化の対象となる20業務のうち18業務をリフト

お話をうかがったお客様

お話をうかがったお客様

総務部デジタル化担当部長 小林 大介様

   

東京都多摩地域中部に位置する昭島市。
都心へのアクセスが良好で通勤・通学に便利でありながら、多摩川や玉川上水、昭和記念公園といった自然豊かな環境を持ち、子育てや暮らしに便利なまちです。
特に水資源に優れ、市営水道を持ち、上水道は都内では唯一、100%地下水でまかなわれています。

実際に、2023年6月に東洋経済新報社が発表した「住みよさランキング2023」では、全国812の市区の中で、昭島市は総合評価15位、快適度2位となっています。また、同社の「子育てしやすい自治体ランキング(東京圏)」では、13位にランクインしており、昭島市の住み心地の良さがうかがえます。

昭島市では、令和3年度に策定した「デジタル化推進計画」に基づき、市民一人ひとりが利便性の向上を感じられるデジタル化の推進に取り組んでいるとのことです。組織的にも、令和3(2021)年度に「デジタル化担当部長」「デジタル戦略担当課長」を新たに設置し、体制強化が図られました。
今回、デジタル庁が実施したガバメントクラウド早期移行団体検証事業に参画し、アイネスの地方公共団体向け基幹業務システムWebRings(ウェブリングス)として稼働中である住民情報システム及び保健福祉総合システムのすべてをリフトいたしました。これは、自治体情報システム標準化の対象となる20業務のうち18業務をすでにリフトしたことになります。
今回は、ガバメントクラウド早期移行団体検証事業への応募の経緯や、リフト作業の具体的な感想について、お話を伺いました。

   

【昭島市基本DATA】 (令和6年1月末現在)

【昭島市基本DATA(令和6年1月末現在)】
  • 人口:11万4,516人
  • 世帯数:5万6,875世帯

【課題】オンプレミスの業務システムのサーバー機器を更改すべきか?ガバメントクラウドへの移行までの2年間をどうつなぐか

デジタルガバメント推進室 次長 川崎 正英様

総務部デジタル化担当部長 小林 大介様

小林様:現行の業務システムのサーバー機器は、すべてオンプレミスにて運用しており令和5(2023)年度に保守期限の満了を迎えることから更改を余儀なくされていました。しかし、令和7(2025)年度には、ガバメントクラウドにおける標準準拠システムへの切り替えが予定されていたことから、この2年間のためにオンプレミスにてサーバー機器を更改するべきかが、大きな課題となっていました。

仮に、現状のオンプレミスの構成を継承して更改を行うとすると、実質2年間しか使用しないことになり、約3年間のリース残存期間が生じてしまいます。
これを回避するために、当初は一時的にアイネスのデータセンターを利用することで運用をつなぎ、その後、令和7(2025)年度中のガバメントクラウドへのリフトとシフトを同時に行う計画を立てていました。

そのつもりで、令和5年度予算を計上していたものの、タイミングよく令和4(2022)年12月にデジタル庁よりガバメントクラウド早期移行団体検証事業の公募について発表があったのです。
この事業に参画することで、2年間のつなぎ運用が不要となるとともに令和7(2025)年度の標準準拠システムへの切り替えを最も効率的かつ経費を抑えて実行できると判断しました。

そこで、標準化対象20業務のシステムのうち、選挙人名簿管理と戸籍関連業務以外のすべてを提供していただいていたアイネスさんに応募が可能であるかについて相談してみることにしました。
すると、「やりましょう!」という前向きなお答えをいただくことが出来ました。昭島市としても住民情報系のシステムを外部へ出すことは初めてであり、あわせて、実績の無いガバメントクラウドを利用することから、不安はありましたが、一番効率的であり効果的な方法であることは確かでした。

最後は、本市の「とにかくチャレンジしてみよう」という気風が後押しして、応募に踏み切ったところです。
結果的に、本市が提出した移行計画書が採択されたことから、ガバメントクラウドへの移行プロジェクトが始動しました。

【導入】さまざまなテストを詳細に行い、経験を重ねる重要性を実感

小林様:令和5(2023)年4月にガバメントクラウド早期移行団体検証事業に採択された後、6月にはガバメントクラウド接続サービスが開通し、移行テストを開始しました。
移行は2期に分けて行いました。第一期は10月にガバメントクラウド上で保健福祉総合システムと介護保険システムの運用を開始し、第二期は令和6(2024)年2月に住民記録システム、後期高齢医療システム、子ども子育てシステム、番号管理システムの運用を開始したところであります。

これまで住民情報系システムは、庁舎内にサーバー室を有していたことからオンプレミス環境で運用してきました。そのため、クラウドを利用して住民情報系システムを運用するなどということは、ガバメントクラウドの話が無ければ想像もしておりませんでした。なので、ガバメントクラウド移行に関して不安が大きかったのが正直なところです。アイネスさんも含めて、全員が手探り状態であることから、とにかく覚悟を決めて取り組みました。

昭島市側が注力した作業としては、ガバメントクラウドに移行したアプリケーションの動作確認がありました。特に、レスポンスやアウトプットについて、ガバメントクラウド側のアプリケーションを利用した場合、画面展開に遅延が無いか、また出力した帳票類の読み込み(バーコード決済用バーコード、郵便用カスタマーバーコードなど)に問題が無いかについて重点的に確認を行いました。

なお、ガバメントクラウド上での運用開始に伴い、昭島市とアイネスのそれぞれが担うべき動作確認につきましては、アイネス側が詳細なチェックリストを作成し提供してくれましたので、やるべき作業内容は明確にわかりました。

さまざまなテストを実施し改めて実感したのは、1回で想定通りの結果を得られることは、まず無いということです。想定外のエラーが発生することを前提に、「そこまでやらなくても良いのではないか」と思われるようなレベルまでチェックを行いました。

特に、ガバメントクラウドとのネットワーク接続の設定やガバメントクラウド側の設定などについては、アイネスさんのほか、CSPであるAWS、通信事業者、庁内インフラのベンダーなど、いくつもの事業者が関係する上に、どこも手探り状態であることから、トラブル発生時の原因の特定は難航を極めました。これに関しましては、経験値の不足を実感したところであります。厳しい戦いを強いられましたが、今回発生した様々なエラーへの対応は、各ベンダーの経験として今後活かされるものであり、このような検証も、先行事業に参画した自治体の役割だと認識しております。

【成果】原課・情報部門とも運用には変化なし

総務部デジタル化担当部長 小林 大介様

総務部デジタル化担当部長 小林 大介様

小林様:既存システムをガバメントクラウド上へリフトし、運用を開始しましたが、原課の運用としては、まったく変わった点はないのが現状です。
情報部門としても、物理的にマシン室からサーバーがなくなったものの、サーバー自体で作業することはほとんどなかったので、運用が変わったという実感はあまりありません。
アイネスさんからの常駐サポート体制や保守内容も、移行前後で大きな変化はなく、バッチ処理結果を主管課に報告してもらうなど、移行前と運用サポート内容になんら変化はありません。

また、接続までにかなり苦慮したガバメントクラウド接続サービスにつきましても、接続後の現在は安定稼働しています。もし、これらの作業を標準準拠システムへの切り替えと同時に行っていたらと思うとぞっとします。リフトとシフトを同時に行った場合、発生した障害によって、ネットワークに起因するものなのか、それともアプリケーションに起因するものなのか、毎回、原因の特定が大変になったでしょう。このタイミングでガバメントクラウドと接続できたことはとても良かったと思います。
また、ガバメントクラウドにおけるバッチ処理や庁舎内にオンプレミスで残るシステムとの連携なども確認できたので、令和7(2025)年度に発生するシフトでの作業の軽減にもつながったと考えています。

【展望】ガバメントクラウドとオンプレミスの連携は入念な準備を

小林様:アイネスから提供を受けている住民情報系システムなどのすべてがガバメントクラウドに移行すると、アイネス以外のベンダーからオンプレミスにて提供を受けているシステムは、設定変更を余儀なくされました。特に、選挙人名簿管理システムと戸籍関連業務システムは第2期として移行した住民記録システムとの連携が不可欠であったことから、第1期としてすでに本稼働しているシステムに影響を及ぼすことなく、ネットワーク設定を変更しながらのシステム連携テストは大変なものがありました。データ更新も含め完全なテストは実際に切替えなければできないことから、事前にできることをできる範囲で入念に行いました。
また、各ベンダーとの仕様確認、テスト日程の調整にも苦慮いたしました。

今回の、住民情報システムのリフトによりガバメントクラウドおける昭島市の規模(自治体情報システム標準化の対象となる20業務のうち18業務の移行)でのシステム運用は、全く問題ないことが実証できたと思います。
移行作業は、なかなか思い通りには進まなかったのですが、その都度、問題を解決し、アイネスさんと共に経験と知識を積み上げてきました。この経験は、今後、アイネスさんがほかの自治体の移行を行う際にも活かされるものと思います。

また、標準化後のシステムにおけるランニングコストの抑制は必須であります。そのためには、ガバメントクラウドの最適な利用が不可欠であることから、アイネスさんには、ガバメントクラウドの最適な利用を実現するためのサポートをお願いしたいです。現状のシステム運用につきましては、抜本的な見直しも必要になると思いますので、オールトータルで他自治体の参考ともなる効果的かつ効率的な新たな運用サポートのかたちを提案していただければと期待しています。



「WebRings(ウェブリングス)」について、詳しくは下記のページをご覧ください。
WebRings(ウェブリングス)

また、下記のプレスリリースも併せてご覧ください。
WebRings福祉総合システムの標準化対応とガバメントクラウドへ対応強化について

より詳しい内容をお知りになりたい方は、以下よりお問い合わせください。

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