2023/08/07
株式会社アイネス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉村晃一、以下 当社)は、デジタル庁が推進する「地方公共団体の基幹業務システムの統一・標準化」事業、および「ガバメントクラウド」の推進に向けた取り組みを強化いたします。
1.強化施策
(1)当社が自治体向けに開発・提供しているウェブ型総合行政情報システム「WebRings(ウェブリングス)」について、標準仕様に対応し、2024年度より提供を開始します。
標準化対象の業務は、生活保護、障害福祉、健康管理、児童手当、児童扶養手当、後期高齢者支援、子ども子育て支援です。
(2)標準化に向けて「ガバメントクラウド」を推進する立場をとり、ガバメントクラウド上で標準仕様準拠版のシステムを提供します。
また、標準外の業務システムもガバメントクラウド上で提供することで、標準業務と標準外業務を、現行通りシームレスに利用できるシステムとして提供します。
(3)当社とガバメントクラウド間で閉域接続拠点を設け、システム提供から運用保守、監視サービスまで、自治体のシステム環境をトータルサポートいたします。
(4)ガバメントクラウドとして利用するクラウドソリューションプロバイダーをアマゾンウェブサービス(以下 AWS)とし(※1)、
AWS上で環境構築および運用保守を行うための技術者育成を推進します(※2)。
2.取り組みの背景と経緯
当社は、2000年より「WebRings」を開発、提供しており、2023年7月時点で約160団体にご利用いただいております。
自治体の基幹業務システムについては、2021年9月1日に施行された「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」により、2025年度末までに全20業務を標準仕様に準拠したシステムを利用することとされています。また、ガバメントクラウドへの移行も努力義務となっています。
当社はこの政策に応じて、「WebRings」のうち福祉総合システムを標準化対応することとし、開発を進めています。対応すべき標準仕様については改版が進んでいるものの、令和5年3月改版の標準仕様については概ね2024年度から提供の目途が立ちました。
ガバメントクラウドについては、岡山県倉敷市様と「ガバメントクラウド先行事業」に参加し、2023年1月4日から「WebRings」福祉総合システムをガバメントクラウド上で本稼働させております。
本事業でAWSを利用した理由は、AWSが2006年に他社に先駆けてサービスを開始し、実績豊富なクラウドサービスであること、および2021年よりガバメントクラウドに採択されているためです。
本事業を通じ、当社は、標準化対応版システムをガバメントクラウド上で構築し、安定稼働させる技術的知見を獲得しました。
3.今後の展開
(1)さらなる実績と知見の獲得
2023年度は、「ガバメントクラウド早期移行団体検証事業」に応募し、2団体で現行システムをガバメントクラウドへ移行(リフト)する事業を推進します。
クラウド上で稼働させることのさらなるスキルと知見の獲得を進めます。
また、先行事業についても継続して参画し、昨年度以上にパブリッククラウド環境に最適化したモダンアプリケーション化への変革を検証していきます。
(2)標準仕様準拠システムの開発とデモ環境の提供
標準仕様準拠版システムの開発は概ね計画通り進捗しています。現在当社「WebRings」福祉総合システムをご利用いただいている団体様向けに、
2024年4月頃より、標準仕様準拠システムの機能をご確認いただけるデモ環境を構築できるよう、準備を進めています。
今年度は、各団体様にて現行システムとのフィット&ギャップ分析を実施いただいているところですので、できる限り早期に標準仕様準拠版システムを
ご確認いただけるよう取り組んでまいります。
※1 当社は、AWSのセレクトコンサルティングパートナー、パブリックセクターパートナー(公共部門パートナー)に認定されています。
※2 「AWS Japan Certification Award 2022」でAWS 認定取得数の伸びが一番高かった Rising Star of the Year を受賞しました。
株式会社アイネス
〒104-0053 東京都中央区晴海3-10-1
【サービスに関するお問い合わせ】
営業本部 公共営業部 E-mail : j_dx_sales@ines.co.jp
【報道関係者からのお問い合わせ】
経営企画部 企画・広報IR課 E-mail : koho@ines.co.jp